MT4

MT4初期設定!インストール直後に入れておいたほうがいいインジケーター

はじめに

外国為替市場(Forex)は、そのダイナミックな性質と絶えず変化する環境から、世界中のトレーダーにとって魅力的な取引の場となっています。しかし、この複雑で速いペースの市場で成功するためには、適切なツールと情報が不可欠です。MetaTrader 4(MT4)は、その高度な機能性と柔軟性により、多くのトレーダーに支持されている取引プラットフォームです。MT4には標準で多くの有用なツールが備わっていますが、さらに機能を拡張するために追加すべきインジケーターがいくつかあります。

この記事では、MT4をインストールした後に加えると良い、主要な5種類のインジケーターについて紹介します。これらのインジケーターは、チャートの読みやすさを向上させ、市場分析をより深く、より正確に行うためのものです。通貨ペアの明瞭な表示から、日本時間の同期、スプレッドのリアルタイム追跡、時間軸の残り時間表示、そして市場ボラティリティの計測に至るまで、これらのツールはトレーディングの効率性と効果性を大幅に高めることができます。

これらのインジケーターを利用することで、市場の動向をより深く理解し、リスクを管理しながら機会を最大限に活用することが可能になります。初心者から熟練のトレーダーまで、MT4のこれらのインジケーターは、あらゆるレベルのユーザーにとって、トレード戦略の強化に寄与する重要な要素となります。

チャートに通貨ペアを表示するインジケーター

Mi_Symbols

このインジケーターは、MT4のチャート上に、現在取引中の通貨ペア時間足を明確に表示します。特に、複数の通貨ペアを同時に監視するトレーダーにとっては、一目でどの通貨ペアを見ているのかを確認できるため、非常に便利です。見やすいフォントと色が設定でき、取引の効率を向上させます。

Mi_Symbols

ダウンロード先(無料): MT4 チャートの通貨名と時間足を表示するインジケーター(Mi_Symbols)

日本時間を表示するインジケーター

HT_Grid

MT4のデフォルトの時間設定は一般的にGMT(グリニッジ標準時)をベースにしたものです。このインジケーターは、MT4のチャート上に日本時間を表示します。さらに、日本市場、ヨーロッパ市場、ニューヨーク市場を色分けで表示することができます。世界中のマーケットと連動しているFX取引では、時間帯が重要な要素です。特に、国際ニュースや経済指標発表時には、正確な時間把握が必須です。このインジケーターにより、日本のトレーダーは自国の時間軸で重要な市場の動きを追跡できます。

※ブローカーによってはデフォルトでは時間がずれていることがあります。例えば、Exnessで使用する際は、時差計算モードを「固定値」にして時差(固定値)を「9」に設定してください。

HT Grid

HT Grid パラメーター

ダウンロード先(無料): MT4 グリッドインジケーター

スプレッドを表示するインジケーター

Mi_Spread

スプレッド表示インジケーターは、現在の通貨ペアの購入価格と売却価格の差、すなわちスプレッドをリアルタイムで表示します。スプレッドは取引コストに直接関わるため、この情報を常に把握することは賢明なトレード戦略に不可欠です。このインジケーターを利用することで、トレーダーはよりコスト効率の高い取引のタイミングを見極めることができます。

Mi Spred

Mi_Spread パラメーター

ダウンロード先(無料): MT4 シンプルなスプレッドインジケーター(Mi_Spread)

ローソク足の残り時間を表示するインジケーター

Mi_CandleLife

このインジケーターは、ローソク足が切り替わるまでの残り時間を表示します。例えば、5分足を利用している場合、次のローソク足が形成されるまでの残り時間が秒単位で表示されます。これにより、トレーダーはエントリーまたはエグジットのタイミングを正確に計ることができ、より戦略的な取引判断を下すことが可能になります。タイムリーな判断が求められるトレード環境において、このインジケーターは非常に有用です。

Mi_CandleLife

Mi_CandleLife パラメーター

ダウンロード先(無料): MT4 ローソク足の残り時間を表示するインジケーター(Mi_CandleLife)

Show Pips

このインジケーターは、ローソク足が切り替わるまでの残り時間スプレッド、オープンポジションのPips損益などを表示します。上で紹介したMi_CandleLifeは残り時間がわかりやすいですが、数字だけでいいという人は、このインジケーターでまとめて表示ができます。

Show Pips

Show Pips パラメーター

パラメーター

  • Type of appearance - 情報ラインの外観の種類です。3つのオプションがあります。
    • Follow the price - 価格の後
    • As comment - コメントとして表示
    • In selected corner of the screen - 選択したチャートコーナーに表示
  • Graph corner for attachment - 'In selected corner of the screen'''表示タイプが選択されている場合、このパラメータでどのコーナーかを選択できます。
  • Show profit? - 預金通貨での利益の表示を有効/無効にする
  • Show profit in percents? - 割合としての利益の表示を有効/無効にする
  • Show spread? - 現在のスプレッドの表示を有効/無効にする
  • Show time to bar closure? - バーが決済されるまでの時間の表示を有効/無効にする
  • Text color - テキストの色
  • Profit color - 浮動利益がある時のテキストの色
  • Loss color - 浮動損失がある時のテキストの色
  • Separator - ラインデータの区切り(このパラメータの値は"|"、 "/"、 "。"、 "'"、または "#"の5つです。
  • Y coordinate - Y座標("In selected corner of the screen" が外観タイプとして選択されている場合)
  • Indent in bars - バー単位での、現在のバーからのインデント("Follow the price"が外観タイプとして選択されている場合)
  • Font size - テキストフォントサイズ
  • Font - テキストフォント

ダウンロード先(無料): Show Pips※このページのバージョンはパラメーターが足りないので、コメントの#173にアップされているバージョン2.2をダウンロードしてください。
ダウンロードリンク → https://c.mql5.com/31/770/Show_Pips.ex4

ボラティリティを表示するインジケーター

1日のボラティリティを表示するインジケーターは、選択した通貨ペアの価格変動の大きさを測定して表示します。市場のボラティリティは、リスク管理と利益機会の両方に関わる重要な指標です。高ボラティリティは大きな利益機会を提供する一方で、リスクも高まります。このインジケーターを用いることで、トレーダーは市場の動きをより深く理解し、それに応じた取引戦略を立てることができます。

zz_VolatilityBar

このインジケーターは、1日の値幅を20日平均(変更可能)と共に表示してくれます。カラーバーは価格が平均値幅の限界に近づくと色が変わるので、進行方向へのポジション取りに注意を促してくれたり、利食いの目安にも利用できます。

zz_VolatilityBar

zz_VolatilityBar パラメーター

ダウンロード先(無料): 平均ボラティリティの値幅を示すバーをチャート上に表示

DailyVolatility

このインジケーターは、及川式の天才チャートに含まれているもので、日本市場、ヨーロッパ市場、NY市場の1日の値幅を30日平均と90日平均と共に表示してくれます。1日の値幅は、30日平均に近い数字で収まることが多いので反転狙いや利食いの判断に役立ちます。

Daily Volatility

Daily Volatility パラメーター

ダウンロード先:「及川式 天才チャート mt4 」で検索するとマニュアルのPDFがありますので、その中のダウンロードを参照してください。ただし、公式で配布しているものか不明なので消されるかもしれません。検索してみつからなければ、及川さんの「ガチ速FX」という書籍を購入することで入手できます。

終わりに

これらのインジケーターは、MT4トレーディング環境をカスタマイズし、より効果的かつ効率的なトレードを実現するための重要なツールです。それぞれのインジケーターがどのように機能し、トレーダーにどのような利益をもたらすかを理解することで、より有益なトレーディング戦略を構築することが可能になります。これらのインジケーターを適切に利用することで、市場分析の精度を高め、取引のタイミングを最適化し、全体的なトレーディングパフォーマンスを向上させることができます。

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